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多職種連携について 多職種連携について

最初に自己紹介からお願いします。

看護師
A

緩和ケアで看護師をしています。

看護師
B

心臓リハビリテーション(以下心リハ)室に勤務して三ヵ月になります。

他職種との連携について

司会者

今回は他職種との連携についてお伺い出来ればと思いますが、普段そういった機会はありますか?

看護師
A

医者、看護師、薬剤師、リハビリ、ソーシャルワーカーでチームを組んでいるんですけど、やはり患者さんを中心において行動しています。
緩和ケアは治療というよりかは症状の緩和なので治療には限界がありますが、ケアの部分では限界なく出来ると思っています。看護師からの情報提供をリハビリ担当者から聞いたりもしていてどれだけ色んな部署の方と繋がる事が出来るかで提供出来るケアの質も変わってくると思うので凄く連携は意識しますし、他職種の方に助けていただく事は凄く多いです。

看護師
B

そうですね。心リハは心疾患患者さんの精神的、社会的、身体的な部分を改善して基礎である動脈硬化や心不全を抑制したり、再発、死亡率、再入院を減らして快適な生活が送れるように他職種、チームで治療を行うのですが、先ほどAさんも言ったような他職種の方が一人の患者さんに対してどう接していくかで患者さんに合った支援を提供できるかが変わるのでやはり濃い繋がりが大事だなと思います。

司会者

実際お仕事の中で他職種の方とのチームワークの大切さを実感できる場面はありますか?

看護師
A

放射線治療が続行できなかった患者さんがいたのですが、緩和ケアチームが治療に入って薬剤調整とケアとリハビリが始まったときに患者さんから「私が皆の中心にいる事が実感できる」と言っていただきました。
患者さんにリハビリのスタッフがAさんからこんな風に聞いてるよとか反対に私から今度リハビリの○○さん連れてくるね等、それぞれが他職種を繋いで患者さんをサポートする事を意識しているのですが、その気持ちが伝わって患者さんからフィードバックしていただけてチーム全体のモチベーションが非常に上がって凄く嬉しかったです。
私たちがケアをしているつもりが、患者さんが私たちチームごとケアしてくれていることを実感しました。

司会者

患者さんにケアをされるって深い言葉ですね。

看護師
A

そうですね。もの凄く嬉しい出来事だったのでチームに伝えたいと思ったらリハビリのスタッフが私の元に走ってきて同じことを伝えてくれてとても嬉しかったです。

看護師
B

心リハには入院している方だけでなく外来からもお越しいただくんですが、以前に入院していた方が退院されて、生活指導もされた後また外来で受診された方が運動療法のために心リハに来られるケースがあり、そのような方の中には入院中は薬剤師や栄養士、看護師PTさん達チーム全員での管理が出来ていたんですけど、家に帰って自己管理が難しくなったという方もいらっしゃいます。
なので、社会資源を使った方がいいんじゃないかとか一度家に帰って生活をして再度外来に来られた時に自己管理がしっかり出来ている等の情報を皆に「今日患者さんこんな感じだったよ」って共有して話し合ったり、「でもここが甘かったから次外来に来られた時はフォローお願いね」と外来と連携を取ったりしています。
もし訪問看護が入っている場合は訪問看護師さんとも連携を取っていますし、チームの大切さや一人の患者さんがいかに社会に出て生活が出来るかっていうのにはやっぱり連携を取る事が凄い大切かなって思います。

良いチームワークの条件を教えてください

司会者

最後に皆さんにとっての良いチームワークの条件を教えてください。

看護師
B

何でも言い合える様な関係というか、お互い話をした時に、否定するだけではなくて皆が意見を出し合って受け入れて認める事ですかね。

看護師
A

先生と看護師の関係性が縦だと言い合えないのでフラットでありたいです。
緩和ケアのチームの先生は常にフラットでいてくれるので良い間柄なのかなと思います。最近研修で「気軽に無理を言い合える関係性」っていう言葉を聞いてとても素敵でしっくりくる言葉だなって感じました。
そういう関係性をうちのチームで作っていきたいなと思っています。