患者さん、スタッフが
「選んでよかった」と思える看護部を目指して
看護は、人を育み、人を豊かにしてくれる素晴らしい職業です。
患者さん一人一人に応じた看護を提供するためには、専門職としての確かな知識と技術、倫理観が必要不可欠です。新卒の方へは、基礎看護技術が固まるまではしっかり教育し、その後は自分のキャリアを開拓していけるようにサポートを行います。また既卒の方で、自己成長に向けて頑張る方へのバックアップは惜しみません。
患者さん、スタッフが「この病院を選んでよかった」と言ってくださる環境にするために、看護部は惜しみない努力をしていきたいと思います。
看護部長
患者さんの権利を尊重し、心にとどく看護を実践する
専門性の高い優れた人材を育成し、やりがいの持てる研修支援体制を構築する
医療の変革や発展に前進的に取り組み、地域から求められる施設環境を整える
患者さん中心の看護を提供する
目標管理の充実により、看護専門職としての達成感を持つことができる
自己実現を図ることができる研修支援体制を整備する
経営参画の意識を持ち患者サービスの視点から業務改善を行う
岸和田徳洲会病院の病棟・部署の紹介です。
3やま病棟
2022年4月に新新館にオープンした病棟です。小児科、泌尿器科、形成外科、耳鼻科、一般内科の混合病棟です。
小児から成人までの幅広い世代における対象患者、周術期から肺炎など内科疾患と様々な看護が必要とされます。
DS一泊入院の受け入れもしており、患者様の入退院が多くあります。
排尿自立支援チームの活動や部署内でウロストミーチームを立ちあげ、活動を開始したところです。
陰圧個室が2室完備されているところも特徴です。新しい病棟ではありますが、多種多様な看護を、ワンチームで取り組み、明るく笑顔の溢れる病棟を目指しております。
4やま病棟
循環器内科病棟です。
一般病棟でありながらインターベンション治療前後の急性期看護を担っており、ここ数年は狭心症や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症の検査や治療以外にも経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)や経皮的心筋焼灼術(ABL)なども精力的に行われています。
また、心不全については毎週カンファレンスを行い、多職種で協働しハートノートの導入を通して、情報共有をはじめ日常生活援助や各専門職からアドバイスや指導を行い再発予防に努めております。長期治療が必要な患者様もいますが、DS一泊入院の治療や検査も40件/月ほど受け入れており、在院日数は5.0日前後と非常に短いのが特徴です。
新人教育は実地指導者だけではなく、病棟全体で優しさあり厳しさありのメリハリを持ちながら、共に育つことができる環境になっています。
4うみ病棟
脳神経外科、神経内科、歯科口腔外科、形成外科の予約病棟になっていますが、脳神経外科の患者様が2分の1を占めています。
脳神経外科の治療に関しては、主に血管内治療を行なっており、患者様にとって侵襲の少ない手術が行なわれております。
看護としては、脳卒中の急性期看護を行ないながら、日常生活援助の提供に努めています。
また、週1回多職種協働で患者カンファレンスを行なうことで、患者様の情報を共有し早期退院支援に努めています。
脳卒中後の後遺症で、摂食嚥下障害を呈する患者様に対しては、言語聴覚士と協働して摂食機能療法を実施しています。
歯科口腔外科に関しては、歯根のう胞による抜歯術の日帰り手術の患者様が多いです。
レディース病棟
レディース病棟は、産婦人科と乳腺外科を主科とする女性専用病棟です。
年間の分娩件数は、約80件と少ないですが、助産師の数も他院と比べると多くないので、新人の間は、優先的に分娩担当になることができます。
さらに、グループ病院の中にはNICUを併設している病院もあるため、他院への研修や離島応援など希望により、色々な助産を学ぶことができます。
又、産科に興味のある看護師さんも大歓迎です。産科は助産師が主であると思われがちですが、看護師でもできる援助が多くあります。
助産師へのステップアップを希望される場合は、グループの奨学金制度もあります。ラダー教育、チェックリストの活用など院内教育も充実しており、新人さんでも安心して働くことができる職場です。
5やま病棟
5やま病棟は、消化器外科疾患を中心とした病棟です。
消化器外科における術前術後看護のエキスパートを目指して、日々、スタッフ全員で学びながら、成長できるよう頑張っています。
また、人工肛門(ストーマ)を造設する患者様も多くいらっしゃいます。
WOC(皮膚・排泄ケア認定看護師)に助言を受けながら、試行錯誤を重ね、患者様にとってよりよい装具選択を行い、退院後の生活に不自由が生じないよう、また、生活がスムーズに行えるようにと考えながら、ケアすることを目標としています。
そのためには、MSWとの連携も大切で、部署を超えた横の繋がりを大切にしながら、頑張っています。
5うみ病棟
整形外科と外科の患者様を主として看護を提供しています。
リハビリテーション科、MSW、栄養科、薬剤部などチームでの関わりは発症から在宅までの看護過程が展開できます。
また、大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折の地域連携パスが活用されており、地域医療に密着していると感じられます。
また幼児から高齢者まで幅広い世代の患者様が対象であり、急性期~回復期への患者様の良くなっていく変化は、私たちのやりがいに繋がっています。
6やま病棟
心臓血管外科病棟で、術前術後の周術期を中心に、心不全や循環器疾患の慢性期から終末期の患者様の看護を行っています。
同フロアには、心臓血管外科専用のリハビリセンターがあり、理学療法士や作業療法士などと密にコミュニケーションを図りながら、QOL向上を目指しています。
手術を受けた患者様は、2階フロアにある重症集中治療室に一旦入室されてから、病状によりますが翌日~数日後に病棟に帰室します。
循環系の疾患は病状が急激に変化する可能性があります。身体の状態をアセスメントして、異常を迅速に発見できるスキルが求められます。
また、高血圧や糖尿病、腎疾患などの慢性疾患を抱えている方も多くいらっしゃいます。
治療を終えて退院後の日常生活の中で、うまく病気とつきあうことが重要です。そのため、食事、活動など患者様個々の生活にあわせた教育、退院への支援を行っています。
6うみ病棟
消化器内科病棟で、慢性期を中心に急性期から回復期までの看護、内視鏡治療や緩和ケア・化学療法・放射線療法を主とした看護を行っている病棟です。
がん患者様が多いため、意思決定支援を緩和ケア認定看護師が中心となって行っています。
ベテラン看護師から新人までが患者様の思いを表出でき、寄り添うことが出来る看護師の育成に取り組んでいます。また、入院患者様が、安心で安全な療養環境を提供する事が出来る様に努力しています。
さらに、安心して在宅へ退院する事が出来る様に早期より退院支援を行い、患者様の情報を元に、在宅の環境調整など多職種と連携し早期退院を目指しています。
救急病棟
救急病棟は毎月200件前後の入院の受け入れを行なっています。
基本、全科の患者様が対象ですが、中でも循環器、脳外科、消化器疾患の患者様を多く受入れています。
病床稼働率は約82%で平均在院日数は2.8日となっています。
平均年齢は78歳で、入院を機に環境の変化、重症集中治療を余儀なく受ける高齢の方が増えてきているのもあり、せん妄を予防する対策を検討しながら重症看護を行なっています。
又、集中ケア認定看護師1名と救急看護認定看護師2名を中心に集中治療看護が実践出来るスタッフの育成にも取り組んでいます。
HCU
HCUは、2017年12月に開設しました。一般病棟での急変や侵襲の大きな手術・処置後の高度治療を必要とする患者様を受け入れています。
急性期から回復期まで様々な症例が学べ、幅広い知識と技術を習得することができます。
医師をはじめとする他職種と連携を図り、円滑に治療を進め、スタッフ一丸となって重症管理、ケアを行っています。
また、急性期から退院支援にも取り組んでおり、患者様・ご家族に寄り添い、温かい看護が提供できるよう努めています。
急性期を脱し、一般病棟へ患者様を送り出すことが出来たとき、大変嬉しくやりがいをもてます。
ICU
2階ICUは、心臓血管外科系の特定集中治療室です。
病床数は12床ですが、その殆どで心臓血管外科の術後患者様を受け入れています。
心臓血管外科で24時間いつでも緊急対応できる施設は、この地域でも数少ないです。
年間約700件の心臓血管外科手術のうち、約500件が開胸手術ですので、もちろん重症集中ケアが必要になります。
一般的に、循環器系に苦手意識を感じているナースが比較的多いと思いますが、当ICUにも、循環器系、集中ケアのスキルアップを図りたいというスタッフが多く集まっています。
オープンフロアの2対1の環境で、認定看護師を中心に皆で学べる組織を目指しています。
化学療法室
日本国民の2分の1が、一生に一度は「がん」と診断される時代です。
がん治療は「手術療法」「放射線療法」「化学療法」が3大療法とされていますが、その中でも、化学療法は進み、仕事と治療の両立などの観点からも外来化学療法に通院する患者様は増加傾向にあります。
化学療法室は、2019年3月に12床に増床し、延べ月270名の患者様が来室しています。化学療法を受ける患者様は、身体的、精神的、社会的など、さまざまな不安が大きく、そのため、不安が緩和できるようなコミュニケーションが重要です。
また、治療安全域が狭い抗がん剤の特性を理解した、高度な知識、技術を習得した看護師が安全で安楽に治療が完遂できるよう支援しています。
透析センター
当院透析センターには、血液浄化機器34台が設置され、腎機能が低下した腎不全患者様に血液透析を実施しています。
近年、高齢の透析患者様も増加し、透析看護師の役割も大きくなっています。透析センタースタッフは、患者様によりよい透析治療を行うため、ご家族、施設の方やケアマネージャーとの連携に努め、患者様の病状に合わせた治療と看護ができるよう日々努力しています。
また、足病変発症によるADL低下を予防するため、フットチェック・ケアを実践し、足病変の予防、早期発見・早期治療に努めています。
透析は専門性の高い業務であり、「認定看護師」「慢性腎臓病指導看護師」「透析技術認定士」などの資格取得制度もありエキスパートとしてスキルアップを目指す事も可能です。
日帰り手術センター
日帰り手術センターは入院当日に手術や検査・治療をし、入院当日・翌日に退院できる患者様がご利用されます。足の静脈瘤や鼠径ヘルニア・骨折・抜歯などの手術、心臓や足の血管治療・脳血管の診断など様々な入院患者様がいらっしゃいます。
入院当日は日帰り手術センターに来ていただき、手術・検査前の準備を行います。手術・検査後、1泊入院の患者様は病棟へ入院となります。
手術や検査に対し不安もあると思いますが、安心してご利用していただけるよう入院の説明時から関わらせていただきます。またご希望の方には退院後に困ったことなどないか確認のため電話訪問もさせて頂いていますので何でもご相談ください。
カテーテル室
カテーテル室は3ルームあります。それぞれ心臓、下肢などの末梢血管、脳血管、腹部血管の全身の血管内治療を行なっています。
特に循環器疾患では毎日カテーテル治療を行なっており、PCI(経皮的冠動脈形成術)のみならず下肢閉塞性硬化症の治療、不整脈のアブレーション治療、最近では僧帽弁閉鎖不全症における経皮的僧帽弁形成術(Mitra Clip)など最先端治療も行なっています。
カテーテル治療は1日に10件以上を行なうこともあり、またそれぞれが命に関わる治療であることも多く、スピーディかつ繊細な看護が必要になることが多いです。
そのため医師をはじめ臨床工学技士、放射線技師など多職種と連携しチームで取り組んでいます。
手術室
手術室は年間約4000件、月300~390件の手術を実施しています。
中でも、循環器と心臓血管外科が共同で実施するTAVI(経カテーテル大動脈弁治療術)は2019年88件の実績があります。近年低侵襲手術が主流となってきており、当院でもMICS(低侵襲心臓手術)を2019年7件実施しています。
当院手術室は、手術件数も多いことから、手術看護について多くの経験や学びができます。
特に心臓外科は、近隣の他府県からも積極的に緊急の患者様を受け入れ、心臓外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士がチームとなり救命に望んでいる姿は誇らしいです。
当院手術室で共に学び、成長できる仲間を募集しています!!新卒大歓迎です!
予約外来
当院の予約外来には1日に約800人が訪れます。
その中には病気の経過を継続的にみている人、在宅で継続的に治療が必要な人、緊急に処置やあるいは入院が必要となる人、検査目的など、様々なケースがあり、医療チームはそれらを適切に迅速に対処しています。
疾病を持ちながら地域で療養・社会生活を営む患者様やその家族に対し、生活が円滑に送れるように、個々の患者様やそのご家族等に応じた特定の専門領域において診療の補助や療養上の世話を提供します。
外来看護では一定の時間と場を確保し、生活に伴う症状の改善や自己管理の支援等を医師や他職種と連携して行なっています。
救急外来
救急外来では年間約9200台の救急車を受け入れています。
年中無休、24時間体制で1次救急から3次救急まで受け入れています。
又、JTASに基づいたトリアージを看護師が行ない病棟会で症例検討会をし振り返りも行なっています。
今年度より、重症・救急患者様の救命率及び救急隊活動レベルの向上に寄与するため、ラピッドレスポンスカーを導入しています。
今後、救命センターの拡大が予定されています。重症患者様の看護を一緒に経験しませんか?お待ちしています。
内視鏡センター
内視鏡センターには、検査室が7ルーム、透視室が2ルームあります。
患者様に負担の少ない低侵襲医療を心がけ、検査から高度な技術を必要とする治療まで幅広い医療を行っています。
早期癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、年間約400症例実施しています。そして最近は、超音波内視鏡検査や治療、胆道鏡(SpyGlass™DS)を使用した胆管や膵管内病変の検査や治療も行い、更なる専門性が求められている部署です。
また、緊急検査や治療も24時間体制で対応しています。医師、看護師、臨床工学技士、放射線技師、クラーク、看護補助者と他職種が協働し、患者様に安心・安全な検査・治療が提供できるよう取り組んでいます。
訪問看護室
健康状態の観察、カテーテルやストマパウチ管理、服薬管理、日常生活のお世話、排泄の介助、清拭、入浴、食事など状態に応じサポートしています。
その他退院後の生活が心配、入退院を繰り返している、体調が不安定等、療養生活で困ったこと等相談に対応しています。
利用者が住み慣れた自宅で少しでも長く療養生活が過ごせるよう、コミュニケーションを大切にしてアットホームな雰囲気で関わっています。